type :
house
location :
大阪府
date :
2015.12
size :
87.60m2
photo :
河田弘樹
大阪府寝屋川市の密集市街地に建つ木造3階建ての狭小住宅である。
住み主は親から譲り受けた生家を、自分の新しい3人家族のために建て替えることを決めた。
40年前に小さく分筆されて生まれた木造モルタル2階建ての家並みの連続が、準耐火建築物3階建てに置き換えられつつある今、街の更新の履歴に参加する方法を模索した。

まず、許される最高高さのボリュームの中に、1・2階の天井高を抑え余剰を3階に集中させて空間のプロポーションに変化を持たせ、日々の上下移動の中に豊かさと楽しさを与えた。
内部は、居室と外部との間に木製建具で仕切った階段とインナーバルコニーを設けて縁側のような領域をつくり外部とのバッファとする同時に、アルミサッシと網入りガラスを遠ざけ木質のインテリアを獲得した。
窓の位置は、準防火地域内で3層の木構造現しを実現する為の様々な制約を梃子にして、雑多な街の雰囲気を映すようにリズミカルに配した。
外壁は鱗張りとしスケールを抑え、カールした庇は通りに連続する隣家と高さを揃えて跳ね出している。
新たな家族を迎えたこの家は、更新されつつある街並みの中で、過去・現在・未来をつなぎ止めてくれるだろう。
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