三宝JCT

type :
Landscape
location :
大阪府
date :
2016.7
size :
4,446.60m2
photo :
河田弘樹
高速道路ジャンクションのランドスケープデザインである。
高架下に生まれた4,446.60m2の敷地に、掘削工事中に発見された大坂城築城の際に各大名から献上されながらも途中で大和川へ沈んだ通称「残念石」と、昭和初期までこの場所が海だったことを示す旧護岸石を活かすことが求められた。
まず、大坂城と三宝ジャンクションを結んだ直線上に旧護岸石を敷き詰め、軸線を可視化した。
次に、見つかった39個の残念石を軸線と直交して2列に据え、大坂城の方角へ向けて並べた。辿りつけなかった石たちは、この場所から静かに大坂城へと想いを馳せる。
それら3本の直線は、ジャンクション特有の有機的な道路線形の下をくぐりながらコントラストを描く。
叉路には防草を兼ねて護岸石を敷き詰め、ランプウェイの中央には古墳をメタファーとした残土による高さ約7mのマウントを据えた。
大阪に備わる数百年前のロマンと、湾を埋め立て国土を拡大し続けた先人たちの挑戦に想いを馳せながら、歴史が息づく風景を目指した。
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