瓦の伽藍
- type :
- 一戸建ての住宅
- location :
- 大阪府
- date :
- 2026.6
- size :
- 275.29㎡
- photo :
- 河田弘樹
大阪府南東部、金剛山地の山裾に拡がる河内平野。その南端に位置する戸建て住宅である。
敷地内の母屋、座敷、茶室、長屋門、それぞれの瓦屋根が重なる屋敷の風景を継承しながら、新しい住まいを挿入し、現代の「伽藍」として再構成することを試みた。
それまで屋敷の北隅に置かれ積極的に使われていなかった裏庭に対し、新宅のリビング南側を開いてロの字状に囲い込むことで中庭とし、この庭を敷地全体の暮らしの中心として再定義した。
東西に長く高低差のある敷地の特性を活かし、地形に合わせて屋根をつづら折りに分割・連続させ、玄関前に通したトンネル状のポーチは地形をしなやかに吸収している。
屋敷構えとしての玄関は従来からの長屋門を維持しつつ、新宅側にも通用口を設けて、リビングへと繋がる伸びやかな軒下をアプローチとした。
たっぷりとした気積を持つリビングは、深い軒と大きな開口部から中庭を介して屋敷群と繋がり、プライバシーを保ちながらも家族を包み込む安全な居場所をつくり出す。
計画中に生まれた男の子は、今日も元気に中庭を走り回っている。
新しい伽藍は、新しい家族によって瑞々しい息吹が吹き込まれていく。










































